時価発行
時価発行
増資のために新株を発行する際、発行価格を時価に近い値にすることです。
この場合、企業は資本金に組み入れる金額は額面分だけでよいため、残りはプレミアムとして企業側にはいります。
企業はこのお金を資本準備金などの形で積み立てることができ、資金調達も容易に行うことができます。プレミアムが株主に入る額面発行が株主サイドに有利な発行形態であるのに対し、時価発行は企業側にとって有利な発行形態と言えます。
1980年代後半には多くの企業が増資の際に時価発行を行うようになりましたが、90年代に入ってバブルの崩壊による株価低迷や一般投資家からの反発が相次ぎ、募集割れをするものも続出しました。
このため、時価発行増資を行う企業は少なくなりました。
しかしその後、株主への利益還元やディスクロージャーなどの企業努力によって、90年代後半から再び時価発行を行う企業が増えてきました。